教員という職業を考え、自由な人生を考える。

パニック障害を患って休職した教員が、今までの人生を振り返り、そしてこれからの人生を考えるブログ。自由な人生とは何か。幸せとは何か。

自然と卒業式に行く気持ちになった。

こんにちは、みほです。

 

今日は担当した学年の卒業式でした。

 

もちろん私は休職しているので出られません。

 

朝からtwitterでぼやいていたんだけど、

昨日まではなんか他人事のような気がしたり、

少し見に行きたい気もしたり

モヤモヤした気分でした。

 

しかし、今日の朝起きて

「行きたい」と思いました。

 

とりあえず行ってみて、

こっそり入れそうなら、入る。

 

無理そうなら外から聞くだけ。

 

と思って、とりあえず行ってみました。

 

 

久しぶりの通勤路。意外とワクワクした。

駐車場に来たら、さすがにドキドキした。呼吸が浅くなった。

 

外に出て、体育館の外で

こっそり聞いてみると

司会の声がなんとか聞こえた。

 

でも、あまり聞こえない。

 

トラックの音もうるさくて聞こえないから、

裏に回ったが、次は工事の音で聞こえない。

一番最初にいた場所で聞く。

 

司会の人の声しか聞き取れない。

 

車に戻ったり、外に出たりしながら1時間くらい過ごした。

 

答辞。司会から名前を呼ばれたのは、うちのクラスの2人だった。

 

それから、卒業の歌を聞き、卒業生退場。

 

 

うちのクラスの会長が

「3起立!気をつけ!礼!退場!」

ってすっごいいい声が聞こえた。

 

それにすごい嬉しくなった。

もともと声のはれる男だったけど、

気持ちの良い清々しい声だった。

 

空が晴れて来た。

見ることはできなかったけど、

今日はとてもいい日だった。

 

そのあと、余韻に浸って家でのんびりしました。

 

 

 

私は教員8年目。

卒業生を送り出すという目標を掲げてやって来たんだと思う。

 

だから今日の日を目指して今まで頑張って来た。

辛いことがあってもなんとか踏ん張って来た。

でも、踏ん張りがきかなくなって今。

 

最高の形ではなかったけれど、

今少しスッキリした気分でいる。

 

これ今書かないとダメかなって思ったから、

今書かせてもらいました。

 

今日は特別な日。

ありがとう。

そして、卒業おめでとう。

 

 

 

最後に。

 

 

私が先日3年生へ祝電というのは変だけど

手紙を書きました。

自分の思いを伝えないと後悔が残るだろうから。

 

この手紙は卒業式前日(昨日ですね)学年集会で

今担任代行している先生に読んでいただき、

 

そして保護者宛の内容も含んでいたので、

学年便りにも載せていただきました。

 

 

自分でもこの日を忘れないために

ここに載せたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

以下、全文。

 

 

 

 

 

 

3年生へ

 

卒業おめでとう。そして入試ごくろうさま。

今までがんばってきただろうから少しゆっくりしてください。

 

そして、終わったことだから、あとはゆったりと結果を待とう。

志望校合格が目標だし、もちろん合格していれば、これ以上うれしいことはないだろうけど、

もしだめだったとしても人生終わるわけじゃないし、次いくところでがんばればいい。

志望校に受かっても、受からなくても、自分が与えられた場所でどれだけやれるかだと思うから。

 

そして、中学校卒業をもって、君たちの義務教育は終わります。

これから少し大人の仲間入りです。

そんな君たちに3つのことを伝えようと思います。

 

 

まず1つめは「あなたは誰にも替えられない」ということ。

当たり前だけど、この世であなたは1人しかいません。

自分の欠点ばかり見つけて、友達と比べて自分はだめだなぁかとか思うんじゃなくて、

自分のいいところ、長所を見つけてのばしていってほしい。

そして、人の長所を見つけ認められる人になってほしい。

 

 

2つめは「自分のことは自分で決めること」。

義務教育が終わって、自由に感じることがこれから増えていくと思います。

親や大人に任せっきり、頼りっぱなしというわけにはいかなくなります。

そして、親や大人のせいにできなくなることもたくさんあります。

まず自分でこうしたいと決める。

途中立ち止まってもいい。

途中で変えてもいい。

少しずつでいいから自分で決めて、そのことに責任を持つこと。

自分で決めたことには、納得がいくはずだから。

 

 

3つめは「心と体が健康でいること」。

私は教員8年目になりますが、今年度初めて3年生の担任をし、初めて卒業生を送り出せる年でした。

先生になってから、卒業生を送り出すことをずっと目標にしていました。

しかも、1,2年生と持ち上がっての3年生。

とっても楽しみにしていました。

途中しんどいこともたくさんあったけど、なぜか君らに会うと元気になれました。

 

でも、3年生になって最上級生の担任だというプレッシャーを自分で勝手に背負いすぎてしまって、

心と体をこわしてしまいました。

そして、最後まで一緒にいられなくて、本当にごめんなさい。

 

だから、「心と体が健康でいること」を君たちには大事にしてほしい。

何をするにしても、健康な心と体は必要だから。

 

 

君たちが入学してから3年。

本当にあっという間でした。

この3年間いろんなことがあったけれど、今ではすべていい思い出。

そして、君たちの成長する姿を一番近くで見ることができて最高に幸せでした。

 

これからはみんな別々の道にいくけれど、

しっかり前を見て、ゆっくりでいいから、

自分で決めた道を歩んでいってほしいと思います。

卒業おめでとう。

 

 

最後に保護者の皆様。

本日はおめでとうございます。

そして、私が3年の担任として、最後までお子様を見ることができず、大変申し訳なく思います。

保護者の皆様には、こんな未熟者の私を、1年生のときからたくさん支えていただき、

そして理解していただき、本当に感謝しております。

この3年間、お子様たちの成長を間近で見ることができ、

おかげでたくさんいい思いをさせていただきました。

本当にありがとうございました。

 

 

 

平成29年3月10日